白米も炊き込みご飯も、土鍋で炊いたら美味しいですよね。
でも、土鍋ご飯のこびりつきにはちょっと憂鬱。
土鍋についた焦げがなかなか落としにくい!
思わず固いステンレスのたわしでゴシゴシしたくなりますが、それは土鍋が傷んでしまうのでNGです。
実は、土鍋でお米を炊いた時の焦げは「重曹」を使えば簡単に取ることができるんです。
さらに「目止め」をすれば土鍋の焦げ癖もリセットできます。
この記事では、土鍋についたご飯の焦げの取り方と、焦げ付かない方法(予防法)を詳しくご紹介します。
土鍋ご飯のこびりつきや焦げ付きを取る方法
それでは、土鍋の焦げ付きを取る方法をご紹介します。
お湯、重曹、お酢(クエン酸)を使った方法があります。
お湯で取る方法
焦げの程度が軽ければ、土鍋にぬるま湯を入れて2〜3時間放置することで焦げがふやけ、落ちやすくなりますよ。
重曹を使った焦げの取り方
それだけでは落ちない頑固な焦げの場合は「重曹」を使いましょう。
用意するのは、水、重曹、スポンジのみ!
スポンジの代わりに自然素材のタワシを使ってもOKです。
焦げ付きを取る手順
- 土鍋に8分目くらい水を入れる
- 重曹を大さじ3〜4杯くらい入れて、混ぜる
- 火にかけ、ぐつぐつ煮立たせる
- 完全に沸騰したら火を止め、一晩放置する
- 土鍋の水を捨て、スポンジでこすり落とす
注意してほしいポイントは、必ず水を入れること。
お湯に重曹を入れると「ボコッ」と大きな泡が出て危ないです。
また、お湯からでは重曹の効果が薄れてしまうんだそう。
重曹の量は、水200mlあたり大さじ1杯が目安。
土鍋の大きさに合わせて量を調整してくださいね。
私は一回では落ちないくらいひどい焦げ付きだったのですが、放置時間を数時間に短縮して①〜⑤を数回繰り返して落としました。
焦げが落ちなければお酢(クエン酸)で?
もし重曹を使っても落ちない場合、お酢で同じ手順をやってみても良いかもしれません。
というのも、重曹で落ちる焦げは米の他に肉や魚、卵などの酸性のものです。
炊き込みご飯などに使われる野菜やきのこ、または果物、海藻、大豆などの焦げはアルカリ性なので、重曹ではなく、お酢が効果的です。
お酢は穀物酢を使って下さい。
クエン酸でも代用できます。
土鍋ご飯の焦げを取る時の注意点
土鍋の焦げを落とす時、ステンレスのタワシやアルミホイル、クレンザーを使うのはNGです。
ステンレスのタワシを使うと、土鍋にかけられているうわぐすりが剥げてしまい、土鍋を傷めてしまいます。
またアルミホイルで磨くのは、鉄製やステンレス製の鍋なら有効です。
しかし、土鍋にやってしまうと黒く変色してしまう可能性があり、こちらも土鍋を傷つけてしまいます。
クレンザーを使うと、クレンザーの成分を土鍋が吸収してしまう可能性があるのでやめましょう。
また、スプーンでゴシゴシこすってしまうというのもやりがちですが、これも土鍋を傷つけてしまうのでやめておきましょう。
土鍋はスポンジ、もしくは天然素材のタワシで優しく洗うのが基本です。
土鍋が焦げ付かない方法!お米のとぎ汁で目止め
続いて、土鍋が焦げ付かない方法をご紹介します。
土鍋に焦げ癖をつけないために「目止め」をすることをおすすめします。
土鍋には細かい気泡がたくさんあります。
そのまま使ってしまうと、気泡の穴に水分が入ってしまい、汚れや焦げ付き、ひび割れ、水漏れの原因になってしまいます。
それを防ぐため、その気泡の穴をでんぷん質でコーティングすることを「目止め」と言います。
新しい土鍋をおろす時だけでなく、いつも焦げ付いてしまうという焦げ癖がついている時にも有効です。
土鍋を長く使うためにも大切な一手間なので、面倒でもやっておきましょう。
目止めには米のとぎ汁を使います。
- 土鍋を洗い、水分を拭き取って、米のとぎ汁を入れます
- 火にかけ沸騰させ、弱火にして20〜30分ほど沸騰した状態に保ちます
- 火を止め、冷めるまで放置します
- とぎ汁を捨て、水洗いした後水分を拭き取り、しっかりと乾燥させます
弱火で沸騰させ続けるのも長くなりすぎると、米のでんぷん質が焦げ付いてしまいます。
また放置時間が長すぎると、土鍋が必要以上に水分を吸収してしまって良くありません。
土鍋を手で触れる程度まで冷めたらとぎ汁を捨てましょう。
また、土鍋は吸水性があるので、しっかり乾燥させることも大切です。
水分を拭き取った後は、風通しの良いところで自然乾燥させましょう。
もしくは、コンロで15〜20秒空焚きするのも有効です。
表面が乾いているからと油断せず、素地の中までしっかり乾燥させましょう。
きちんと手入れをして美味しい土鍋料理を!
ステンレスのタワシやクレンザーなどが使えない分、土鍋は焦げつくと厄介な印象ですが、いろんな料理に使える便利な道具でもあります。
炊き込みご飯にも大活躍しますので、お米の焦げには重曹を使う、と覚えておいてくださいね。
目止めという特殊な手入れも、土鍋への愛着を持つ一手間と思えば楽しめますよ。
土鍋は大切にすれば長く使えますし、付き合いが長くなればなるほど馴染んでくる味わい深い相棒です。
ぜひきちんと手入れをして、美味しい土鍋料理を楽しんでくださいね。