加湿器のぬめりとりに、10円玉を入れておいても効果はないでしょう。
ぬめり防止には、タンクの水を毎日替えたり洗ったりと、こまめなお手入れがベスト。
銅製のたわしを入れたり、加湿器用の除菌剤を入れるのも効果がありそうです。
ぬめりの原因はカビ菌ではないですが、汚れが溜まるとカビや臭いの元になったり、菌をまき散らすことにもなるので、放置しないようにしましょう。
狭くて手が届かない場合のぬめりの取り方もご紹介します。
買い替えるなら、掃除しやすい加湿器を買うのも手ですね!
加湿器のぬめりとりには10円玉?
加湿器内のぬめりは10円玉を入れておくと除去できる、という話がありますが、実際には効果は期待できません。
銅の抗菌効果でヌメリを抑えるということなのですが、それは、清潔な銅製のものをたくさん加湿器内に入れた場合。
お財布の10円玉を1~2個、加湿器内に入れただけでは、ぬめり取りにも、ぬめり予防にもなりません。
さらに、お財布に入っている10円玉はかなり汚れているため、加湿器内にそのまま入れたら余計にタンクの水が汚れるだけでしょう。
実際に加湿器に10円玉を数枚入れてみた、という人もいるのですが、効果を得られなかったとのことです。
ということで、ぬめり防止に効果のある方法を調べました!
加湿器のぬめり防止の方法やアイテム
加湿器のぬめり防止に効果的な方法を挙げてみます。
- タンクを毎日洗う
- 水を毎日取り換える
- 銅製のネットやたわしをタンクに入れる
- タンクに除菌剤を入れる(「加湿器の除菌タイム」など)
タンクを毎日洗う&水を毎回取り替える
加湿器のぬめり防止には、面倒でも、タンクを毎日こまめに洗うことが一番です!
実際、ピンク汚れが嫌で毎日洗うようにしているという人も多いです。
タンクの水も、毎日取り替えることが大切です。
(継ぎ足さない)
外出時など、次に使うまで時間があく時は、タンクを空にして乾かしておくように心がけましょう。
ただ、タンクの口が狭かったりして手が届かないと、洗うのが大変です。
その場合は、数日ごとにつけ置き洗いするか、次の2つのアイテムを検討するとよいでしょう。
銅製のたわしをタンクに入れる
10円玉ではだめでしたが、銅製の園芸用ネットや銅製のたわしなら、ぬめりを予防できるそうです!
実際に、加湿器のタンクや排水口に入れただけで、ぬめり防止になってびっくり!という口コミもあります。
…ただし、加湿器の正しい使い方ではないので、試す場合は自己責任でお願いします!
タンク用の除菌剤を入れる(加湿器の除菌タイム)
加湿器のタンク用の除菌剤を入れるのも、ぬめり防止に効果がありそうです。
タンクに入れる除菌グッズの口コミを調べてみると「すごく効果があった!」という人もいれば「ぬるぬるして変わらなかった!」という人もいるので、使ってみないとわからない?という感じでした。
…加湿器との相性もあるのでしょうか。
タンクの除菌剤の中では、この「加湿器の除菌タイム」の評判が良いので、試すならこれがいいと思います。
タンクの掃除で手が届かない…ぬめり防止は加湿器選びから!
これから加湿器を買うとか、買い替えるなら、お手入れしやすい加湿器を選ぶのもぬめり防止に効果的です!
いざ、タンクの掃除をしようとした時に、手が届かない!とか、その他のパーツが掃除しにくいと「めんどくさくて放置→ぬめり放題」となりますよね。
売れ筋の加湿器の中から、口コミや商品説明を頼りに、お掃除しやすそうなものを探しました。
ブルーノ 超音波式加湿器
超音波式は使ったことがないのですが、加湿器の中で一番汚れやすいタイプなんだそう。
そのままタンクの水を放出する仕組みなので、水が汚れていると困りますね。
こまめなお掃除が大切になります。
この加湿器は、見るからに掃除しやすそうです。
説明書によると、水タンク以外は月に1度のお手入れでいいそうですよ。
±0 スチーム式加湿器
形は先ほどの加湿器に似ていますが、昔ながら?のシンプルなスチーム式(お湯を沸かすタイプ)の加湿器です。
私はスチーム式しか使ったことがありませんが、タンクの水が煮沸されるので安心感があります。
タンクの口が広いので、手が届かないということもないですね。
機能や気に入ったデザインで選ぶ場合にも、お掃除しやすそうか、ぜひ口コミを確認してみてくださいね!
加湿器のタンクのぬめりの取り方 / 掃除で手が届かない時は?
タンクのぬめりの取り方は、スポンジなどで洗うこと。
普段は水洗いでいいですが、ぬめり汚れが溜まってしまっているなら、洗剤や液体せっけんなどでスッキリ洗いたいですよね。
その場合は、使用できない洗剤がないか、説明書で確認してみてくださいね。
菌が気になるなら、洗った後に水気を拭いて、消毒用エタノール(70%以上)をシュシュっとしておきましょう。
受け皿や本体、フィルターなどのタンク以外の部品も、拭いたり洗ったり、説明書で取扱いを確認してから掃除しましょう。
気が付いた時に消毒用エタノールをシュッとして、軽く拭いておくという人もいます。
ぬめりがない時も、定期的な掃除を心がけてくださいね。
タンクのぬめりに手が届かない時は?
ここで困るのが、掃除しようにもタンクのぬめりに手が届かない場合。
タンクの中に手が入らない場合、長い柄のついたスポンジや、細長い棒を使って洗うか、つけ置き洗いをしましょう。
私はタンクのつけ置きをしたことがないので調べたのですが、酸素系漂白剤?重曹?クエン酸?どれがいいの?と、いまいちわかりませんでした。
ただ、クエン酸(+ぬるま湯)で一晩漬けておいたらぬめぬめがなくなった、という体験談があったので、タンクの奥に手が届かない時は、クエン酸を使うのが良いでしょう。
個人的には、除菌を考えると、酸素系漂白剤(+ぬるま湯)も良さそうな感じがします。
重曹水は一度沸かしてから使うと良いという情報が多いですが(65℃以上で強いアルカリ性になるので)、どちらかというと臭い対策の方が向いてそうです。
ちなみに、タッパーを洗う時のように、洗剤と少量の水を入れて振り洗いして、少し時間を置いたら取れるかも?なんて思っています。
クエン酸をぬるま湯で溶かして一晩おいておく
クエン酸を使ったつけ置き掃除の方法についてご紹介します。
と言っても、40℃くらいのぬるま湯1Lに対して、クエン酸小さじ2杯くらいの割合でタンクいっぱいに入れるだけ。
そのまま一晩おいておくと、タンクのぬめりが取れているはずです。
加湿器が一晩使えないので、雨の日など湿気がある時に掃除するといいですね。
ぬめりとは関係ないのですが、クエン酸は、水垢(白いよごれ)を落とすのに効果的です。
加湿器は水を使うので、どうしても白い汚れや塊が付きやすいです(水道水のミネラル成分)。
手が届かないところ以外でも、タンクや部品の掃除に取り入れるといいでしょう。
ぬめりと水垢対策、両方に効果があるならいいですよね。
加湿器のぬめりの原因は?
調べてみると、加湿器や水回りでよく見かけるピンクっぽいぬめりの原因は、カビではなく「ロドトルラ」という酵母だそうです。
無害とのこと。
もう一つ「セラチア菌」の可能性もあるそうです。
こちらも、キッチンなどの水回りなど、どこにでも存在している菌だそう。
健康な人には特に問題ありません。
昔、家族が入院していた病院で加湿器の持ち込みが不可だったのですが、このセラチア菌の繁殖を防ぐためだったのかもしれません(病院には免疫力の落ちている方がいるため)。
冬だったので、ものすごく病室が乾燥して大変だったことを覚えています。
まとめ
加湿器のぬめりとりは10円玉では難しいでしょう。
タンクのぬめり防止には、銅製のたわしや、給水タンクの除菌剤の方が有効です。
ぬめり防止には、加湿器内の水はなるべく毎日掃除して、水も取り替えるのがベスト。
必ず水道水を使ってくださいね。
発生してしまったぬめり取りの基本は掃除ですが、手が届かないところはクエン酸+ぬるま湯でつけ置きしてみてください。
ぬめりの原因自体は、あまり問題なさそうなので、そこまで神経質にならなくても大丈夫かと思いますが、かといって放置していいわけでありません。
どんどん菌が繁殖して汚れやカビ、臭いのもとになったり、部屋中に放出なんてこともあるので、なるべくこまめに掃除しましょう。